『英国王のスピーチ』

the_kings_speech_pos-001.jpgUPがすっかり遅くなりましたが、4月27日、映画友達Aと、『英国王のスピーチ』を見に行きました

『英国王のスピーチ』は、ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞受賞のみでしたが、アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞の主要部門を総ナメし、圧勝しました
映画好きとしては、やはり、見ないわけにいきませんね(^^;)
アカデミー会員は、王室物が好きというウワサもあるようですが、見た感想は、ズバリしみじみするような、とてもいい映画でした

現英国女王エリザベス2世の父君であるジョージ6世のお話ですが、彼が吃音で幼い頃から悩んでいたとは、この映画が出来るまで、わたしは知りませんでした。
彼が、心優しい慈母のような妻と、言語療法士に支えられながら障害を克服し、国民に愛される王になるまでを描く感動作です。

コリン・ファース、ぴったりでしたね。
ヘレナ・ボナム・カーターは、『眺めのいい部屋』('85) などが印象的なクラシックな演技派というイメージでしたが、映画監督ティム・バートンと交際するようになってから、『猿の惑星』、『ハリー・ポッター』、『アリス・イン・ワンダーランド』など、最近は特殊メイクのユニークな役が続いていました

338127view009.jpgそれもまあ、楽しいのですが、今回は、久しぶりに彼女らしい役柄で、やはりいい女優さんだなと思いました。
彼女は、ロンドン生まれのイギリス人ですが、父親は銀行頭取、母親は精神科医、曾祖父はイギリス首相というお嬢様なのですね

彼女が演じるジョージ6世の妻エリザベスは、大らかで優雅な雰囲気を持ち、国民から大変愛され、内気だったヨーク公の人気も相乗的に、とても高いものとなったそうです。

国王になりたくなかったジョージ6世を支え、彼がわずか56歳で早世してしまった後は、娘であるエリザベス2世を支え、その後は皇太后として楽しく余生を過ごし、101歳の長寿を全うしました。
王家史上に残る長命であるとともに、彼女の存在そのものが、英国王室の人気の源だったとも言われているほど、死してなお、その人気は高いそうです。

338127view002.jpgこの映画の脚本を書いたデヴィッド・サイドラーは、現在73歳ですが、幼い頃からひどい吃音に悩まされ、息子に少しでもインスピレーションを与えようと、両親は度々ジョージ6世のスピーチを聞かせていたそうです。

彼は、ジョージ6世についての脚本を書きたいという思いが、早くからあったそうですが、皇太后が生きている間は書かないと約束していたそうです。


映画を見て、ジョージ6世の吃音になった原因がわかるにつれ、なんだか切なくなってしまいました
人はみな、何らかのトラウマを抱えて生きているとは思いますが、特殊な立場の人は凡人とは違うということを差し引いても、小さな子どもは、みんな愛情に包まれて大きくならなければいけないなぁと、しみじみ思いました。

338127view003.jpg精神科医の方の感想ですが・・・
「別にわかりやすいスペクタクルがあるわけではない、小さな物語なんですが、観終わった後には自分の中の価値観が静かに更新されている感覚がありました。自分は自分のままで、でも世界のすべてがどこか変わって見える・・・そんな感覚を与えてくれる稀な傑作だと思いました。」
という一文に共感しました。

派手な作品ではありませんが、いい映画を見たなという気持ちになりました。

他、重要な役割を演じたジェフリー・ラッシュ、ジョージ6世の兄を演じたガイ・ピアース、父ジョージ5世を演じたハリー・ポッターのダンブルドア校長のマイケル・ガンボン、同じくハリーポッターに出演したティモシー・スポールなど、目を引く出演者がいっぱいでした。

『英国王のスピーチ』予告編は、こちら・・・。

 映画 あ行

10 Comments

きらり  

>しみじみするような、とてもいい映画
そうでしたよね~
私は考えるような複雑にからみあったのは考えるのが面倒になって途中でわからなくなってしまうんですが、
これはきちんとわかった(苦笑
王様とか皇室とかどこの国でもちょっとせつなくて可愛そうだなって思いました。
吃音をこれだけの脚本にするってすごいな~って思ったけど、脚本を書かれた方もそういう方だったんですね。

2011/05/09 (Mon) 08:26 | EDIT | REPLY |   

wendymam  

素敵な映画・・・

みーさんの丁寧なリポート、感動です。
アカデミー賞のあとは、確かに、「みたい~」っておもったのですが、
「アバターからの揺り戻し」なんて評価もあって、
ちょっと差し引いてしまって・・・
見逃してしまいました。

でも、みーさんのリポートで、
「みたい!!」がパワーアップしてしまいました。
なんとか、DVDを借りるとかして、早めに見たくなりましたよ。

予告編、くっつけておいてくださって、ありがとうございました。

ロイヤルウェディングの後なので、余計に気になりました。

2011/05/09 (Mon) 20:28 | EDIT | REPLY |   

みー  

★きらりちゃん

きらりちゃん、旦那様と一緒に見に行ったのよね~。
複雑な映画は、疲れちゃうけど
シンプルな映画は、見やすいです。
この映画も、複雑でないから、わかりやすかったよね。
ほんと、王室とか皇室って、大変・・・。
脚本家の人も、同じ苦労をされたから
ジョージ6世の気持ちがよくわかったのでしょうね。

2011/05/09 (Mon) 20:36 | EDIT | REPLY |   

みー  

★wendymamさん

こちらにもコメントありがとうございます。
実は、わたしも、どちらかと言うと
アカデミーでは、『ソーシャルネットワーク』の方を密かに応援していたくらいなのです(^^;)
アカデミー取る作品って、時々?と思うものも多く
これも、どうなのかなぁと、引いて見ていました。
でも、ほんとに奇抜さは全くないのですが
しみじみとしたいい映画でしたよ。

ジョージ6世は、56歳で亡くなったくらい、もともと病弱だったようですが
こんな素敵な奥さんに愛され支えられて、幸せだったなぁと
つくづく思いました。

ロイヤルウエディング、おとぎ話の王子様とお姫様のようで
ほんとうに素敵でしたね~♪

2011/05/09 (Mon) 21:34 | EDIT | REPLY |   

Yu  

こんばんは

あ~・・・これみたい映画です。
ちょっと前にチェックして・・・。
早く行かないとそろそろ・・・・v-356

私も映画の予告で見るまで、ジョージ6世が吃音で幼い頃から悩んでいたとは、知りませんでした。

いけるかな・・・・v-408

2011/05/09 (Mon) 23:14 | EDIT | REPLY |   

みー  

★Yuさん

こんにちは~!
これ、見たい映画でしたか?
そろそろ、終わりそうですよねv-356
これは、まだアカデミー取ったので上映期間が長いですが
あまり大きな作品でないのは
見たいなと思っている間に
終わっちゃうことがありますよねv-388i-6

行けるといいですねv-410

2011/05/10 (Tue) 12:49 | EDIT | REPLY |   

mosshaven  

地味で静かな映画で賞を取るというのは 重みがありますね。
 
みーさんの 映画解説、お花と同様 情報が深くて
充実していているし 写真を見るのも 読むのも とても楽しみです。 


 
 

2011/05/11 (Wed) 16:31 | EDIT | REPLY |   

たっち  

英国といえば、「カイミラの魔法の杖」をご存知ですか。
ハリーポッター気分が味わえますよ。

2011/05/11 (Wed) 17:05 | REPLY |   

みー  

★mosshavenさん

こんばんは~!
mosshavenさんも、ビデオで、この映画ご覧になったのですね。
やはり、そちらは、ビデオになるのが早いですね。

拙い映画解説、褒めていただいてお恥ずかしいです (/ー\*)
長いような短いような稚拙な文章ですが、書くのにめちゃくちゃ時間がかかるんですよ(@@;)
楽しみだなんて言ってくださって、恐縮ですが
とても嬉しいです。
ありがとうございます(^^;)

2011/05/11 (Wed) 22:51 | EDIT | REPLY |   

みー  

★たっちさん

「カイミラの魔法の杖」、知りませんでした。
ハリーポッターのような魔法の杖・・・
カッコいいですね。

2011/05/11 (Wed) 22:56 | EDIT | REPLY |   

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