
(撮影日:2013/6/7)
わたしが大好きだった宝塚ガーデンフィールズのナチュラルガーデン シーズンズは
わたしたちの存続運動も叶わず、昨年12月24日に閉園となりました。
2003年9月26日に開園した当庭園は、初年度から赤字続きだったそうで
所有していた阪急電鉄が、宝塚市に一部を売却し
その他の部分には、宝塚音楽学校や宝塚歌劇団の生徒寮を移転新築したり
再開発を決定したのです。

(撮影日:2006/8/19)
開園から10年を経て、お金には換えられない自然が根付いて
都会の中のオアシスとなったナチュラルガーデンは
せめて、宝塚市が買い取った場所だけでも、シーズンズの姿のままで残してもらえるものだと
願い、信じていましたが
無情にも、次々と取り壊しが進み
存続運動に、尽力してくださっているmomoさんから
これが現在の様子と言って、見せていただいた写真は、ほんとうに言葉を失いました。

(momoさんから)
あの美しかった緑は、見る影もありません。
阪急電鉄も、宝塚市も、最初からシーズンズを更地にするつもりだったのでしょうか?

(momoさんから)
宝塚市は、4月11日には、この「チャペルの遺跡」も、何の説明もなく取り壊したそうです。
市民ワークショップで、宝塚市や阪急電鉄側と、ずっと話し合いを続けて来られたmomoさんの
落胆と怒りは、いかばかりだったでしょうか。

(撮影日:2007/5/23)
「チャペルの遺跡」にバラが咲いていた頃・・・。

(momoさんから)
その「チャペルの遺跡」や「ロビニアのアーチ」のあった手塚治虫館の前は
今は、こんな更地になってしまいました。
あんなに深い緑に覆われていた大地は、いとも簡単にこんな姿になるんですね。
人間というのは、ほんとうに残酷なものです。
↑左手、真ん中あたりに、黄色いものが見えるでしょう?
これは、なんと、「モッコウバラのブリッジ」なんです。

(momoさんから)
アップにすると、こんな感じ・・・。
健気にも、モッコウバラが咲いています。
涙が出ました ((T_T))

(撮影日:2006/7/31)
2006年に撮った同じようなアングルの写真がありました。
わたしは、数え切れないくらいシーズンズを訪れましたが
このモッコウバラの満開の時に、行ってみたいと思いながら
ついに、見ることは出来ませんでした。

(撮影日:2008/5/16)
残念でなりません。

(撮影日:2013/12/24)
シーズンズの閉園日に行った時写した「モッコウバラのブリッジ」を臨む写真・・・↑

(撮影日:2013/11/18)
そして、momoさんのお話しによると
ゴールデンウィーク明けにも、この歴史ある大温室も取り壊しになるらしいのです。
昭和3年に作られたこの温室は、ファミリーランド時代から
みなさんの心に残る風景だったのではないでしょうか?
なんでも壊すのは簡単かもしれませんが
86年の歴史を刻むこの美しい大温室を鉄くずにしてしまうのは
なんとも無念でたまりません。
わたしたちも、要望を出したいと思いますが
市長や市役所に対して働きかけられるのは、やはり宝塚市民の皆様の声です。
どうか、おひとりでも多くの方が、声を上げて
この大温室だけでも残していただくことが出来たらと、願って止みません。

(撮影日:2013/12/24)