「麦の穂をゆらす風」見て来ました。

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今日は友達Aと、「麦の穂をゆらす風」を見て来ました。この映画はあまり知っている人がいないと思います。折りしも「硫黄島からの手紙」や「父親たちの星条旗」が封切になっていますが、この映画も戦争映画です。戦争映画はあまり見ないわたし達ですが、この映画はとてもいいと聞いたので見ることにしました。硫黄島の2作品も評判はいいようですね。

「麦の穂をゆらす風」は、20世紀初頭のアイルランド独立戦争とその後の内戦で、きずなを引き裂かれる兄弟と周囲の人々の姿を描く映画で、同名のアイルランドの伝統歌の名曲(The wind that shakes the barley)から、そのタイトルが付けられています。この曲はイギリス支配への抵抗を歌う代表的な曲で、19世紀後半から広くアイルランドで歌われるようになり、アイルランド抵抗のシンボルになったそうです。



map.gifイギリスとアイルランド、みなさんはよくご存知かもしれませんが、わたしはアイルランドもイギリスの中の地方のひとつくらいにしか思っていませんでした。でも、イギリスとアイルランドには、長く苦しい歴史があったということを、この映画で改めて知りました。

映画は1920年、アイルランド南部の町コークが舞台です。長きにわたるイギリスの支配のもとで、アイルランドの人々の暮らしは苦しいものでした。富と繁栄は、イギリス人の支配階級やイギリスに協力的な一部のアイルランドの富裕層に限られていました。飢餓、立ち退き、貧困が市井の人々の宿命で、彼らはアイルランド独自の言語(ケール語)を話すことを禁じられ、ハーリングなど独自のスポーツを楽しむことさえ禁じられていました。そんな不当な弾圧の中、若者たちは武器を取って戦うことを話し合います。

イギリスとアイルランド、プロテスタントとカソリック・・・波瀾に満ちた両者の歴史を紐解きつつ、戦いに身を投じざるをえなかった市井の人々の視線で、その悲しみを映像化した傑作と評判を呼ぶ作品です。

5600401.jpgアイルランド独立闘争を行った彼等武装組織は、IRA(Irish Republican Army、アイルランド共和軍)と言います。IRAと言えば、映画のテロリスト役でよく聞く組織名・・・。ハリソン・フォードの「パトリオット・ゲーム」('92)、ブラッド・ピット、ハリソン・フォードの「デビル」('97)、アカデミー賞最優秀オリジナル脚本賞受賞の「クライング・ゲーム」('92)などに出て来ます。

この映画、いつもお気楽でハッピーエンドな娯楽作品に慣れているわたしたちには、とても重いテーマの映画でした。最後は二人とも涙なくしては見れませんでしたよ。

映画検索をしていて、政治家のブログに突き当たることなんて、今までありませんでしたが、今回珍しく民主党衆議院議員、岡田克也さんの公式ブログに遭遇してしまいました。よろしければご覧いただければと思います。

★「麦の穂をゆらす風」公式HP
★民主党衆議院議員、岡田克也さんの公式ブログ(ネタバレありますのでご注意)

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©Oil Flick Films No.2 LLP/UKFC/Sixteen Films
Ltd, Element Films Ltd, EMC GmbH, BIM Distribuzione and Tornasol Films S.A. MMVI


 映画 ま行

10 Comments

ami  

みーさん再びこんばんは。
心にずっしり とお書きだったので「硫黄島」かなと思ってました。
公式HPの歌声、心揺さぶる音階でした。

アイルランドのちっこいところがグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の北アイルランド部分なんですね。

いまも世界中で戦争と生活が混在した環境に生きている人がいるんですよね。
ここちよく生きていられる、大切な瞬間の連続です。


2006/12/14 (Thu) 01:26 | EDIT | REPLY |   

みー  

★amiさん★
「硫黄島」ではなかったのですよ~。
「麦」の方でした。
歌声、聴いてくださったのですね。
心に染みる歌声ですよね。

映画を見て、どんな国にも悲惨な時代というのはあったのだなぁと思いました。
劇場を後に、お互いの鼻の頭の赤さを笑い合いながら、「平和ボケとは言われるけど、平和な時代に生まれてほんとに良かったね。」でした。

コメント、ありがとうございます。

2006/12/14 (Thu) 08:02 | EDIT | REPLY |   

おきろん  

過激と思われている集団は何かしら計り知れない過去があるから
過激になってしまうのですね。

私、アイルランドに独立戦争がある事じたい、知りませんでした。

みんな平和になる事に一生懸命なんですね。
自分の血(民族)を守る為に一生懸命戦うんです・・きっと

それはある意味、動物の本能なのかもしれない。
だから避けられないのかもしれないってフト思いました。

2006/12/14 (Thu) 10:13 | EDIT | REPLY |   

みー  

★おきろんちゃん★
>私、アイルランドに独立戦争がある事じたい、知りませんでした。
そうなんです。
わたしも・・・(@@;)
他の国のこと、ほんとになんにも知らないんだなぁと思います。
どんな小国も、民族の誇りというのはあるんですね。
現代でも、いろいろな民族の対立があるのは、やはり残念なことですね。

2006/12/14 (Thu) 11:24 | EDIT | REPLY |   

グリーン  

こんにちは・・

この前も、映画評論家、か? みーさんの
解説で見たい映画リスト・・がどんどん・・
増えていきます・・

この前も、CMしたんだけど反映してない・・
今日も、どうかなと思いつつ・・

ほんと、解説上手・・
ぽんさん家では、植物リスト・・ここでは映画リスト・・
リスト好きの、私になってますーー

2006/12/14 (Thu) 13:05 | EDIT | REPLY |   

みー  

★グリーンさん★
映画評論家、か? みーさん・・・だなんて、恥ずかしいわ~!
でも、見たい映画リストが増えるなんて言ってくださって、とてもうれしいです。

>この前も、CMしたんだけど反映してない・・
>今日も、どうかなと思いつつ・・
それは大変!
そんなことあったのですか?
せっかくコメントくださったのに、それは申し訳ありませんでした。
これに懲りず、またいらしてくださいね。
うれしいお言葉、励みにさせていただきます。

2006/12/14 (Thu) 14:00 | EDIT | REPLY |   

げこ  

なかなか重みのある話のようですね。
近くではやっている所は無いようです。
お花の話題じゃないので、なかなかコメントできないのですが、
映画鑑賞リポートも楽しみに拝見していますよ。
また、おしえてくださいね。

2006/12/14 (Thu) 19:46 | REPLY |   

みー  

★げこさん★
コメントありがとうございます。
げこさんは「硫黄島からの手紙」を来週ご覧になりますか?
もし行かれたら、また感想聞かせてくださいね。
映画リポートも読んでくださってうれしいです。
いつもありがとうございます。

2006/12/14 (Thu) 21:38 | EDIT | REPLY |   

HUKUHUKU  

こんばんは~。
 みー評論家、さすが・・・です。

 民族の対立、アメリカ 9.11
 を境に、私も思い知らされた
 気がします。国の歴史や宗教
 の対立でなぜ、戦争をしなく
 てはならないのか、私は
 未だ疑問です。その国の当事者
 でないからなんとも言えません
 が、本当、恐ろしい時代に
 なりましたよね。

 
 
 

2006/12/14 (Thu) 22:22 | REPLY |   

みー  

★HUKUHUKUさん★
こちらにも、コメントありがとうございます。
みー評論家???
うひょ~!(///∇//)テレテレ

アメリカ 9.11、ほんとうに衝撃の出来事でしたね。
その後の報復攻撃にも、考えさせられましたし、人類として重い課題を付き付けられた気がします。
長い歴史を振り返ると、人類の歴史は戦いの積み重ねのようにも思います。
ソ連のスパイだった人が毒殺されてしまいましたが、恐るべき毒薬が使われたようですね。
悪意に満ちた人がその気になったら、銃やミサイルを使わなくても人類を滅ぼすことなんて、いとも簡単に成し遂げられそうで、空恐ろしい気がしました。
先日の「トゥモロー・ワールド」ではありませんが、わたし達の子孫の未来が明るいものであるよう、祈らずにはいられませんね。

2006/12/14 (Thu) 23:16 | EDIT | REPLY |   

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