「パフューム-ある人殺しの物語-」見て来ました。

20070324231343.jpg「ドリームガールズ」を見た次の日、友達Aと「パフューム」を見て来ました。実は花友達Nさんから、ただ券を2枚いただいたのでした。「パフューム」は、以前から映画館に置いてある予告リーフレットを読んで、ちょっと気になっていた映画でした。
感想は、今まで見たこともない独特の「すごい映画」・・・。あまりに衝撃的で、賛否両論を呼ぶこと間違いなしです。きっと嫌な人は、最初の何分かで席を立つに違いありません。Nさん好みでないのは確かですね(^^;)

「パフューム」は、1985年のドイツでランキング1位を15週連続で獲得したベストセラーだったそうです。「どんな読書家でも過去にこんな物語を読んだことはないだろう」・・・そんな挑戦的な触れ込みで紹介されたパトリック・ジュースキントの小説「香水 ある人殺しの物語」です。刊行後2年たってもなおベストテンを守り続けたと言います。奇想天外、前代未聞、破天荒・・・言葉では言い尽くせない読書体験の噂が国境を越えて広がり、45ヶ国語に翻訳され全世界で1500万部以上の売り上げを記録したそうです。
そんな独創的な物語を映画界が放っておくはずがなく、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシを始めとする、名だたる巨匠たちが映画化を熱望しましたが、原作者が頑として長い間映画化を許さなかったそうです。

舞台は18世紀のパリ。当時のパリの悪臭は、想像を絶するものがあったようです。そんな悪臭立ち込める魚市場で、一人の子どもが生み捨てられました。親の愛すら知らぬ彼に、神が唯一与えたもの、それはあらゆるものを嗅ぎ分ける驚異的な嗅覚でした。
超人的なまでに鋭い嗅覚を持って生まれた主人公が、社会の最下層から這い上がって香水調合師になり、この世に一つしかない香水を作り出そうとする物語・・・。しかしそれは、決して創ってはならない香りでした。
原作者を映画化に同意させたのは、「薔薇の名前」('86)で知られるドイツの名プロデューサー、ベルント・アイヒンガー。そして彼が選んだ監督は「ラン・ローラ・ラン」('98)のトム・ティクヴァでした。特異な小説の映画化は困難を極め、彼らは2年もの歳月を脚色台本作りに費やしたと言います。
また、この映画を彩る重厚な音楽は、「音で香りを奏でる」という斬新な試みに取り組んだ、クラシック界最高峰と言われるサイモン・ラトル率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(BPO)が演奏しました。これまでBPOが長編劇映画のサントラを録音した前例は全く存在せず、BPOにサントラを録音してもらうのは、いわばローマ教皇にポップスを歌ってもらうようなもので、演奏依頼を想像することすら恐れ多いと言われていたようです。その歴史を破らせたのは、「パフューム」がドイツ芸術の薫りをふんだんに漂わせた野心作だったからだと言います。

主人公グルヌイユを演じるのは、1980年イギリス・ハートフォードシャー生まれのベン・ウィショー。原作のグルヌイユは、まるで「ノートルダム・ド・パリ」のカジモドのように醜い男として描かれていますが、映画では外見上の欠陥ではなく内面の特殊性を表現することに力を注いだそうです。彼が弟子入りする調香師バルディーニには、アカデミー賞に2度輝くハリウッドが誇る名優ダスティン・ホフマンが出演するのですが、「ベンにはグルヌイユが持つ野生的で飼いならされていない気質がある。そんな気質を持つ俳優は10万人にひとりだけだろう。」と絶賛したと言います。

20070325015827.jpgまた、グルヌイユが追い求めていた香りを持つ少女ローラには、数百人のオーデションから、1990年イギリス・ロンドン生まれのレイチェル・ハード=ウッドが選ばれました。この映画を製作した当時は15歳だったそうです。まるで白い薔薇のつぼみのような美しい少女でした。
そして、彼女の父親役には、最近では「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプ先生役で知られる、1946年イギリス・ロンドン生まれのアラン・リックマンが出演しました。

この映画は、不思議な雰囲気の大変特殊な映画(禁断の映画とも言える)ですが、生れ落ちた時から愛情に縁のない孤高の天才グルヌイユの「愛されたい」という切ない願いが、伝わって来ました。
前の日に見た「ドリームガールズ」ももう一度映画館で見たいと思いましたが、この「パフューム」も原作を読んでみたいと思わせる映画でした。

* 「パフューム-ある人殺しの物語-」予告編

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(C) 2006 Constantin Film Produktion GmbH / VIP Medienfonds 4 GmbH & Co. KG / NEF Productions S.A. / Castelao Productions S.A.

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14 Comments

おきろん  

おはよ~!ってもう11時なんですけど・・・
またまた見てきたんだ。

へ~。。面白い内容。
愛情に飢えた彼女が作り出した世界で一つしかない香りってどんなんだろう・・
世界中の人が自分を愛してくれる香り。。世界制服できちゃうね・・
怖いかも。。
やっぱ想ってる人、ひとりだけに愛される香りが1番いいかも・・

主役のレイチェル・ハード=ウッドって人の瞳、すいこまれそうです。

2007/03/25 (Sun) 11:16 | EDIT | REPLY |   

みー  

★おきろんちゃん★
見に来てくれてありがとう。
また連続で映画見ちゃった・・・(^^;)
ちょっと、不思議な映画でしょう?
>世界中の人が自分を愛してくれる香り。。世界制服できちゃうね・・
そうそう!
映画では驚愕の映像が展開されます。
下から2枚目のテレビコマーシャル禁止になったという問題のシーンでは、その香りの魔力はある意味自分には向かわなかったの。
最後のシーンで想いが叶います。
まあ、こんな映画はおきろんちゃんはきっと見ることないでしょうね。

2007/03/25 (Sun) 12:14 | EDIT | REPLY |   

kuriko  

面白そう!

不思議な魅力の映画みたいですね!
原作読んだら面白そうですね。
丁寧なレポートで、迫力が伝わってきます。

昨日は友人にプリザーブドフラワーを習いました。
面白かったけど、ハマッたら材料費が結構かかりそうなので、時々習わせてもらう事にします。

2007/03/25 (Sun) 13:17 | EDIT | REPLY |   

みー  

★kurikoさん★
面白いって思ってくれた?
ありがとう♪
文学好きなら、はまりそうな小説みたいね。

プリザーブドフラワーってきれいだけど、ほんとにお金かかりそうね。
でも、咲いてるお花をそのままに残せるなんて、すごいことよね。
また、作品出来たら見せてね♪

2007/03/25 (Sun) 13:40 | EDIT | REPLY |   

クロはち  

なんだかドキドキするような作品ですね
みーさんのレポートも本格的になりましたね
日本人は体臭があまりありませんが
外人は凄い人おられますよね
香水はそのために作り出されたと聞きますが・・・

これからは 加齢臭に気をつけねばですねアワワワ(;°o°) *~●。。。

2007/03/25 (Sun) 13:41 | REPLY |   

みー  

★クロはちさん★
そうそう!
ほんとに「なんだかドキドキするような作品」ってぴったりな感じ!
わたしも気になる映画だったものの、見るのが恐いような映画でした。
小さい子どもと見たり、恋人同士で見るような映画じゃないのは確かですね。
ただ券もらったから行ったってか?(^^;)
でも、一緒に見た友達もおもしろかったって言ってたよ。

かっ、加齢臭!
気を付けます~!アワワワ(;°o°) *~●。。。

2007/03/25 (Sun) 13:48 | EDIT | REPLY |   

ミュー  

面白そうな映画ですけれど、
二日も続けて映画を見に行かれたなんて、今の私には考えられませんね~(*_*; 
2日続けての園芸店めぐりなら考えられなくは無いです、へへ。
買い物などに行ってもゆっくりしている事が有りません。
早く帰らないと、と思う気が先に立って。
最近、ミューに振り回されているみたいですね。
また、映画と関係ないコメですみません<(_ _)>
「バラの名前」本を読んだ事を思い出しました。

2007/03/25 (Sun) 19:54 | REPLY |   

みー  

★ミューさん★
二日続けて映画は考えられませんか?
園芸店なら、わたしも毎日でも行けますよ(^^;)テヘ!
お金がないと行けませんが・・・(ーー;)
ミューちゃん、寂しがりやなんですね。
かわいいなぁ・・・。

「薔薇の名前」わたしは映画だけです。
映画(と言っても映画館ではありません)、ずっと以前に見ただけですが、とてもおもしろかった記憶があります。
ショーン・コネリーが渋かった~!

2007/03/25 (Sun) 20:15 | EDIT | REPLY |   

きみかる  

つくってはいけない香り・・・う~~ん、ミステリー!!
きみかる、こういうのを聞くと
「どうなるの?」って先をきくのが悪いクセと友達におこられるの。
でも、最後はどうなるのって怒られるのを覚悟で聞いておこう・・・

2日間、つずけてすごいなあ~~。

きみかるは、ナイトミュージアムとケロロ軍曹かしら・・

2007/03/25 (Sun) 23:54 | REPLY |   

みー  

★きみかるさん★
ミステリアスでしょう?
最後はどうなるって?
言ってもいいのかな?
きっときみかるさんも見ることないだろうから(^^?)言ってもいいかな?
最後は死んじゃうの・・・。
主人公のどこまでも孤立した特異な主観性は、不幸にも他者との恋愛という次元を全く欠いてしまっているので、悪夢を終わらせるためには自分の存在を消滅させるしかなかったんだね。
・・・っていう聞いてもよくわかんないだろう結末?(^^;)

きみかるさんは、頭痛くなるから、ナイトミュージアムとケロロ軍曹にしてくだしゃい・・・
(=v=)ムフフ♪

2007/03/26 (Mon) 01:24 | EDIT | REPLY |   

ami  

みーさんこんにちは。まだ松任~。
ネット環境、このうちのパソはウィンドウズなのでやりにくくて二人羽織みたいな気分です~。

パフューム 姉が見たがってます。
〔先日映画行ったと言っていたのでこれかなと思ったら「龍がごとく」だった・・〕

賛否両論・・てことは猟奇的なのかしら~、みーさんの解説にちと姉好みだと〔笑〕

アランリックマンはいいですね。

2007/03/26 (Mon) 15:40 | EDIT | REPLY |   

みー  

★amiさん★
お~!
amiさん、まだご遠方ですね。
MACと窓、閉じる×マークが右と左っていうだけでもウロウロするわたしです(^^;)
やっぱパソは慣れたのがいいですね。

おや!
パフューム、お姉様見たいっておっしゃってるのですか?
そうそう、猟奇的ですよ。
なんたって、死刑を宣告される人殺しですから・・・。
でも、血が出るとか、オーメンのような(例えがいいのか?)恐さではありません。
例えばどんな映画という、例が思い浮かばないような、わたしとしては今まで見たことがないような映画でした。
ヨーロッパの香りがする、暗くてリアルな映画です。

アラン・リックマン、とてもいいお父さん役でしたよ。
キーパーソンでもあります。

2007/03/26 (Mon) 16:04 | EDIT | REPLY |   

TI  

映画 「パヒューム」

はじめまして。『パヒューム』はDVDで観ました。
香りに強力な影響力があるのは誰もが感じていることですよね。
知らない町で思わず深呼吸したりすることがよくあります。
観衆がひれ伏すほどのな高貴な香り・・
究極の技でつくればありそうな気がしてきます。
入浴の習慣がなかったあの時代にタイムスリップしたとすれば・・
平常心ですごすことはまず無理かと思います。

2007/12/15 (Sat) 13:44 | REPLY |   

みー  

★TIさん

初めまして。
ご訪問と、コメントありがとうございます。
香りって、人の感覚の奥底に迫るものかもしれませんね。
人間は進化して、動物的嗅覚は退化したかもしれませんが、それでも心に迫る香りというものはあります。

>観衆がひれ伏すほどのな高貴な香り・・
ほんとうに、そういうものがあれば、是非体験してみたいものです。
日本人は、香水に嫌悪感を感じる人が多いですが、中世の欧米人はすべての悪臭を押さえ込むような香りを身にまとっていたかと思うと、香水好きでもクラクラしそうですね(笑)

TIさんのブログ、拝見しました。
カッコイイお仕事をされていらっしゃるのですね。
五感を磨くためには、いろんな映画を鑑賞されることもお勉強なのでしょうね。

2007/12/15 (Sat) 14:46 | EDIT | REPLY |   

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