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ジャカランダについての考察(KENさんから)・・・その4
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2008/07/19(Sat)
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<クスピディフォリア(J.cuspidifolia)における稚樹開花> この「種」はアルゼンティンから、ボリビアとパラグアイを抜け、ブラジルに亘って分布します。初めて出会ったのは、ボリビアとの国境に近いサルタ州、Oran近くの自生地でした。樹高は8〜10mで、ミモシより一回り小さいとされています。 99年11月中旬(アルゼンティンの11月は日本の5月に相当)播種で翌年の10月末には開花を始めました。丸1年に満たぬ開花だったのです。その最小個体は、前年枝(茎)の長さが17cm、また実生35個体中で開花したのは25個体、実に71.4 %の開花株率で、ミモシ(最高で12.1%)とは雲泥の相違がありました。 ただ播種が遅れ、生育が進んでいないと開花はやはり無理です。上とは5旬遅れて2000年1月上旬に播種したものもあったのですが、同年10月からの開花株率は0%でした。しかしその多くが花芽分化だけはしていました。つまり樹体が小さく力がなかったので、幼い花芽(幼花穂)を発達・開花させるだけの余力がなかったのです。その最小個体は、新旧合わせた総茎長が僅か14 cmというサイズでした。クスピはこの小さいサイズで、花芽分化が可能なのです。 いずれにしてもクスピは、播種1年内外で茎長が20〜30 cmに達していると、その大多数が開花するようにになります。並みのミモシでは開花まで10年といわれていますが、あの強力な伸長力を持つミモシの10年間がどんなものか…… 皆さんの背丈を遥かに超えた、どでかいサイズになっているはずです。それがクスピでは20〜30 cmもあったらすむのです。大変な違いではありませんか。 その発育の経過を見ると、発芽した当初は、当然ながら1本立ちとなります。しかし翌春は、頂端から基部まで多くの腋芽がいっせいに伸びだして分枝し、中には双葉(子葉)の腋芽からの新梢に花穂が分化した個体もありました。上の写真は、旧葉(前年葉)が数枚残っていますが(古い茎は黄色っぽい色の部分です)、茎頂部より短い有葉の担花枝が何本も出て(族生して)開花し、下位からも新梢が何本も伸び出しています。前回のミモシフォリアの開花の姿と、ずいぶん違った姿にご注目ください。 このように本種は頂芽優勢性が脆弱でよく分枝し、花芽もできやすいのですが、幼苗時は力がないのでこれらの花穂、特に下位の新梢の花穂は発育途上で退化し、開花に至らないのが大半でした。また双葉の腋芽から萌出した新梢に花芽分化した個体が見られたことは、本種が木本でありながら、草本植物並みの(草花と同等の)稀有な性質を併せ持つことを示していました。 生長すると8〜10mにも達する樹木からは、これは想像もつかない現象でした。 ただ残念ながら本種の耐寒性は、ミモシより遥かに劣るように観察されました。INTAの研究者たちはその後、ミモシ×クスピの種間雑種の獲得に成功していますが、さて、ミモシの血が入って耐寒性がどこまで改善されたでしょうか…… この耐寒性の解決こそが、本種の将来を決める最大の問題点のように私には思えます。 なお、その後再訪した自生地は皆伐が行われていました。その伐採地の切り株からクスピは、上の写真のように強力な伸長をしていました。草花としての性質を持ちながらも、ここではやはり樹木としての本性が露呈されていました。 |
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コメント |
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こんばんは KENさんとのやり取りすごいですよね 専門的で、うん?へぇ〜へぇ?? の繰り返しでした。 でもありがたいですね 頑張ってまた読み返してみたいと思ってます。 ありがとうございます 関東も静岡も今日例年より一日早い梅雨明けで うだるような暑さでした 小学生の頃、近所のお兄さんが高校野球で甲子園へ行ったので応援に行きましたが あの時の大阪の暑かった事。 アスファルトの照り返しが凄かったのを覚えています。 今日もあの時のように暑かったでしょうか。 みーさんお体ご自愛くださいね ご主人もくれぐれもお大事にしてください。
2008/07/19 23:45 | URL | mikan #-[ 編集]
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2008/07/20 08:48 | | #[ 編集]
- ロマンがありますね -
みーさん、あちらがよければこちらがダメだったりと、大変で地道な研究の積み重ねの育種ですが、ロマンがありますね。 上から二枚目のお写真見たとき、あまりに小さくて開花してるので、一瞬、ジャカランダが、紫色の花が咲いているシダにみえてしまいました(^^ゞ 育種って、交配を重ねた園芸品種から、次第に原種に遡っていく原種をたどる育種もあるそうですね。びっくりしました。 (昨日、植物関連トークショーに行ったときに伺った話です) これからも、このシリーズ、楽しみにしていますね。
- ★mikanさん -
こんにちは〜! KENさん、すごいでしょう? >専門的で、うん?へぇ〜へぇ?? >の繰り返しでした。 あははは! 難しくて、よくわからないですが(^^;)、新品種ってこんなふうに作られていくのですね。 お店で何の気なしに買っている草花も、育種家の人たちの地道なご努力があってこそなのだなぁと思いました。 静岡も、梅雨明けしましたね。 mikanさん、きのうは熱が出たとのことですが、大丈夫ですか? それに、今日は東京なのですか? こちらは、今日はめちゃくちゃ暑いです。 今調べたら、大阪は36.2度まで温度が上がったらしいですよ(@@;) 家の中も、北側の廊下で34度ありました(ーー;) 暑い時のご旅行、どうぞお気を付けて・・・。 主人のお見舞い、どうもありがとうございます。
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2008/07/20 16:10 | | #[ 編集]
- ★8:48の鍵コメさん -
難しいお話が続いて、申し訳ありません(^^;) 鍵コメさんちのジャカランダも、咲くといいですね。 咲くように、わたしもお祈りしていますよ
へーっ! 「お外で○○マット」効きますか? それは、是非一度試してみなくっちゃ・・・ ![]()
- ★sissiさん -
育種の世界は、ほんとうに地道な研究の積み重ね・・・大変ですが、ロマンがありますね。 >上から二枚目のお写真見たとき、あまりに小さくて開花してるので、一瞬、ジャカランダが、紫色の花が咲いているシダにみえてしまいました(^^ゞ そうですね〜。 ほんと、紫色の花のシダみたいです。 ジャカランダの葉っぱは、シダみたいなところが大好きです。 こんな草花みたいに小さくて咲く品種があるなんて、びっくりです。 >育種って、交配を重ねた園芸品種から、次第に原種に遡っていく原種をたどる育種もあるそうですね。びっくりしました。 へ〜っ! そんな育種もあるのですか? おもしろいですね。 シリーズ、楽しみにしてくださってありがとうございます。
- ★16:10の鍵コメさん -
鍵コメさん、お返事遅くなってごめんなさい。 このコメントをいただいて、教えていただいたあちこちのブログやHPを熟読していたら、おもしろくてすっかりお返事の時間が遅くなってしまいました。 実は、まだG&G、買ってないのです。 先日近所の本屋さんに行ったら、なかったのですが、今日あわてていつも本を届けていただいている本屋さんに注文しておきました。 記述されたブログの方と、○○○バイオの方が、同じ人だと、よくわかりましたね。 わたしは、そのブログは、以前からある方のブログで存じ上げてはいましたが、そんな有名な方とは知りませんでした。 改めて今日、ブログを読ませていただいたら、おもしろくて長時間費やしてしまいました。 興味深い情報、ありがとうございました。
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こんばんわ! すみません;;来てないうちにこんなにいっぱい記事を書かれていたんですね。 はいはい、梅雨明けました。。おおおおお〜〜野菜もあるんだ〜。 んで?またまた専門的なお話し。。 みーさんの所に来る方は本当にみなさん、物知りな方ばかりで 頭が下がります。 当然みーさんを筆頭にです!うんうん^^ でも、こうやって情報交換されて、とっても楽しそうで羨ましいです^^
- ★きらりちゃん -
こんばんわんこ! いえいえ〜! すみませんだなんて・・・(^^;) 野菜もあるんだなぁ・・・これがまた・・・(笑) でも、お隣のご主人植え付けだけどね(;^_^A 専門的なお話は、シリーズで続くんです。 よろぴくね。 物知りが、みーさん筆頭に・・・は違いますが・・・( ̄ω ̄;)
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みーさん、こんばんは。 引き続き、貴重な情報、ありがとうございます。 もしご存知でしたら教えて下さい。 我が家のジャカランダは、ブッシュ(6本)になっていて、 去年は、1m50cmくらいまで、そのまま育てていました。 今年、さすがに少し多いかと思い、3本間引いて、今は3本立ちになっています。 記事のジャカランダを見る限り、ほとんど1本立ちですよね? しっかり育てるのなら、あとの2本も切った方がいいのでしょうか? 素人な質問ですいません。
- みーさんこんばんは -
種から育った子供たちはかわいいですね♪ 長い時間と労力、KENさんの育種の様子をかいま見られてわくわくしています。
2008/07/21 21:49 | URL | ami #GCW2G1uQ[ 編集]
- ★titoさん -
こんばんは。 またまた、見に来てくださってありがとうございます。 とても嬉しいです。 >我が家のジャカランダは、ブッシュ(6本)になっていて、 >去年は、1m50cmくらいまで、そのまま育てていました。 >今年、さすがに少し多いかと思い、3本間引いて、今は3本立ちになっています。 えーーーっ!!! それは、どういう状況なんでしょうか? シンボルツリーなんかが、株立ちになっているように、株元から幹が何本も出ているのですか? おもしろいですね。 そういう風に育ててあるのが売られていたのでしょうか? よく、観葉植物として売られているジャカランダは、ボリュームを出すために、小さいのが何本か寄せて植えてあることもあるようですが、その場合は株元が一本ではなくて根は分かれていますので、バラバラにして一本ずつにした方がいいのではないかと、以前違う方に言ったことがあります。 そういう株立ちになるタイプのジャカランダがあるのでしょうか? titoさん、素人な質問だなんて・・・わたしも素人ですよ(^^;) KENさんにお聞きしなくてはいけませんね。 我が家のは、実は根元30センチのところから、幹が2本に分かれているのです。 一本にした方が良かったのかどうかわからないのですが、2本に分かれてひょろひょろと伸びています。 大きくなってくるにつれ、2本の間が開いてバランスが悪くなったので、枝をワイヤーで引き寄せたりしました。 そんなんで良かったのかなぁ・・・(@@;)
- ★amiさん -
こんばんは。 種から育てたものは、みんなかわいいですね。 育種家の方々は、たくさんの種蒔き苗を育てていらっしゃるのでしょうね。 ほんとうに長い時間と労力のかかる作業だと思いますが、ロマンのあるお仕事ですね。
- おはようございまーす♪ -
日曜、久し振りに花屋さんに行き、ジャカランダを見付けましたが、開花株ではありませんでした。 やはり、こちらでは見かけませんねー(T^T) こんなに背が低く咲いてるなんて、素敵だー!
- 写真を拝見したいです -
>我が家のジャカランダは、ブッシュ(6本)になっていて、 >去年は、1m50cmくらいまで、そのまま育てていました。 >今年、さすがに少し多いかと思い、3本間引いて、今は3本立ちになっています。 地植えだと思いますが、何も手を加えない自然放任で、地際から6本のシュートがほぼ同等の力で株立ちしていたのでしょうか? 3本立ちの今も、バランスが取れているのでしょうか? URLをお持ちのようですが、新旧の写真があれば拝見したいものです。 市販されているジャカランダはJ.mimosifoliaが大半ですが、そのミモシフォリアでは凡そ考えられない樹姿です(凍害などによる枯れ下がりがあった場合は別)。もしも真正のミモシフォリアでその姿だとしますと、とてつもない(突然)変異体のように思えるからです。 ご質問のシュートの整理は、「早く花を咲かせたい」というご意向もあるのではないか、と拝察しますが、その場合、早く樹体を大きくすることの他に、接木(他の台木への接木、特に高接ぎ)、環状剥皮、緊博、断根などがエイジングを促進します。 ミモシフォリアの突然変体だったら、上記の措置も多少加えながら、開花を楽しみにお待ちになっては如何でしょう。ブッシュのミモシフォリアの、開花の姿が見たいものです。
2008/07/22 10:27 | URL | KEN #-[ 編集]
- ★Katsuyaさん -
おはようございますー♪ おー! ジャカランダ、お店にありましたか? 時期的には、開花株は難しいかもしれませんね。 これほど小さくて咲く種類があるなんて、ほんとにびっくりです。 クスピの問題点は、耐寒性とのことなので、この点が改善されるのが待たれますね。
- ★KENさん -
ほんとにそうですね。 写真を見せていただくのが一番だと、わたしも思います。 titoさん、よろしければ、ブログで写真をUPしていただけませんか? もし突然変異だったらすごいですね。
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みーさん、KENさん、こんばんは。 早速のお返事、ありがとうございます。 今の時期は、仕事が忙しくて、やっと帰宅です。。。 KENさんにまでコメントいただき、感激です。 以下、我が家のジャカランダ報告です。 僕が買ったときには、30〜40cmくらいでした。 そのとき売っていた他のジャカランダも、 僕が買ったものと同様、5・6本生えていたと記憶していますので、 変異体ではなく、「小さいのが何本か寄せて植えて」というものかもしれません。。。 「とてつもない(突然)変異体」だと嬉しいのですが。 写真、今から撮ってきます。 暗いのであまりきれいに撮れないと思いますが、 明日、早起きして余裕があれば、朝も写真を撮ってブログにUPします。 以下は、これまでのジャカランダの成長です。 携帯で写真を撮っていますので、きれいに撮れていなくてすいません。 2008年5月12日 http://blog.goo.ne.jp/tdskito/e/b2add3818aa8daa2216b01afcc64f1c8 2008年3月9日 http://blog.goo.ne.jp/tdskito/e/e9a7e587fc53922fbb779f4bd4c0aa3e 2007年7月16日 http://blog.goo.ne.jp/tdskito/e/4dc46199f413a87adc54a0b2f58c88fb 2007年4月30日 http://blog.goo.ne.jp/tdskito/e/9991845def5534bff191fa7cc15cbf50 ・・・・・ >接木(他の台木への接木、特に高接ぎ)、環状剥皮、緊博、断根などがエイジングを促進します。 「接木」は、やったことがなく、良さそうな台木が手に入りそうにないので、 あきらめます。 「環状剥皮」は、調べてみましたが、難しそうですね。 「緊博」は、どこかを縛ればいいのでしょうか。 「断根」は、僕にも出来そうなのでチャレンジしてみます。 色々とありがとうございました。
- ★titoさん -
titoさん、お仕事お忙しいのですね。 遅くにコメントいただいて、恐縮です。 ありがとうございます。 リンクしていただいたブログの写真拝見しました。 5月12日と、3月9日のは、小さい木が寄せて植えてあるようにも思いましたが、7月16日のは、「ん?」と思いました。 しっかり株元まで写っていますが、株元がくっ付いてるようにも見えますね。 そして、お忙しいのに、今朝、今の写真をブログにUPしてくださったのですね。 それを拝見したのですが、わたしには、寄せ木してあると言うより、株元から分かれているようにも見えました。 どうなのでしょうか。 寄せ木してあるものが、成長してくると癒着と言うか、根がからまって一株のようになることもあるのでしょうか? もし、小さい木が寄せてあるのでしたら、もっと小さい頃に、それぞれ分けて別の鉢に植え替えた方が良かったかもしれませんが、この状態を見ると、分けられるようには見えませんね。 だから、titoさんも、根元からばっさりと切られたのだと思いますが・・・。 なんか、ちょっともったいなかったような気もしますね(^^;)
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こんにちは〜。 ジャカランダ日記、すっごく面白かったです。 なるほどジャカランダってそういう仕組みなんだなぁと勉強になりました。 紫の桜、これは本当、桜に負けない豪華さですね。 小さくても花を咲かせる個体、このキレイな花が咲いたら嬉しいだろうなぁ。 バラなんかもそうなのかもしれませんが、種から新たな可能性を探るということ、 男のロマン??を感じます。
- ★ibericoさん -
こんばんは〜。 わぁ! ibericoさん、ジャカランダ日記、読んでくださったのですか? ありがとうございました。 ちょっと難しいけど、勉強になりましたよね。 ブエノス市内の満開のジャカランダの写真、豪華でしょう? 綺麗ですね。 小さくても咲く品種が作り出されたら、ほんとうに画期的です。 育種家の方のお仕事は、なんだかロマンを感じますね。
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