都会で森林浴?・・・平和大通りでツリー・ウォッチング(花&実編)

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毎日電車とバスで病院へ通っていますが、バスから見る平和大通りには大きな木がたくさんあり、あそこを歩いて木をじっくり観察してみたいなといつも思っていました。母も退院の見通しも付いて元気になってきましたので平和大通りの散策に行って来ました。
通り過ぎるバスからでは見られない新発見がいっぱいでした。近付いて見ると花や実がたくさん生っているではありませんか。今まで、木なんてゆっくり観察したことがありませんでしたが、初めて見るものばかりでいたく感激しました。木や花の香りも歩いてみなければわからないものですね。
そして近くの小学生達が書いたかわいらしい木の名札が所々に・・・(o^-^o)♪

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スダジイ
(学名)Castanopsis cuspidata var. sieboldii.ブナ科シイノキ属
常緑高木(30m)、雌雄同株
花期:5~6月、実:開花翌年の10~11月

学名のsieboldiiは、シーボルトが日本で採取したことから、その名前が付いているそうです。雌花と雄花があり、雌雄同株とのこと。どんぐりは渋抜きをしなくてそのままでも食べられ、枝はシイタケの原木としても利用されるそうです。何本もこの木が植えられている一角は、そこに入ったとたんなんとも言えない香りがしました。花の匂いは栗の花に似た青臭い独特の匂いで、昆虫が好むもののようです。
下の写真は雌花かなとも思いましたが、雄花の開く前のつぼみなのでしょうか?それとも違う種類の木?良く見ると花の付き方が違うようにも見えます。

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シナサワグルミ(支那沢胡桃)
(学名)Pterocarya stenoptera
(英名)Chinese wingnut
(別名)カンポウフウ
クルミ科サワグルミ属
落葉高木(20~30m)、雌雄同株
花期:5月、実:開花翌年の秋
原産地:中国

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日本には明治時代の始めに渡来した帰化植物だそうです。クルミ科ですが、クルミのような大きな実は付けません。大木にたくさんのヒモ状の花序が垂れ下がって見事です。右の写真のように大きな木!下に人が写っているのがわかるでしょうか?


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ウラジロガジ(裏白樫)
(学名)Quercus salicina
ブナ科コナラ属
常緑高木(20m)、雌雄同株
花期:4~5月、実

同属のシラカシに似ていますが、葉の縁の鋸歯がより鋭く、裏面が粉白色でロウを塗ったように光沢があることで区別されるそうです。実は同属種のシラカシ、アラカシ、カシワ、クヌギ、コナラとともに「どんぐり」と通称され、民間療法では葉や枝を結石症に用い「流石茶」とも呼ばれているそうです。

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エノキ(榎)
(学名)Celtis sinensis var. japonica 
(英名)japanese hackberry
ニレ科エノキ属
落葉高木(20m)、雌雄同株
花期:4~5月、実:9~10月
原産地:日本、中国


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花は黄褐色で目立たず地味だそうですが、葉が生い茂る前に花だけを咲かせるので、枝が黄色く見えるのだそうです。実は赤~赤褐色に熟して甘く、小鳥などが好んで食べるとのことです。
通りにはたくさんのエノキが植えられていますが、この木は中でもとても大きなものでした。写真では大きさが伝わらないので残念ですが、森の主(あるじ)のような風格がただよっていました。ハリーポッターの暴れヤナギのような雰囲気?(^^;)
今にも暴れ出しそうです。







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クワ(桑)
(学名)Morus bombycis
(別名)ヤマグワ(山桑)、ササグワ
クワ科クワ属
落葉低木、雌雄異株(同株のものもある)
花期:4月、実:初夏7月頃

蚕(かいこ)の餌になる桑です。クワの実は「あかとんぼ」の歌にも、「やまの はたけの くわのみを …」と出てきます。わたしは食べたことがないのですが、実は熟すと黒紫色になり、甘くておいしいのだそうです。写真を撮っていると、イヌを散歩させていらっしゃった方が「もう実が生っていますか?」と話し掛けてくださいました。毎年実が熟す頃には、近く(遠くも?)の方がたくさん取りに来られるそうです。ジャムにするとおいしいのだとおっしゃっていました。市民の風物詩になっているのですね。


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学名のMorus(モーラス)は、ケルト語の「mor(黒)」が語源とのことです。熟した実の色から来たようです。わたしもいつかその黒い実、お味見してみたいものです。
蚕はクワの葉しか食べないと言われていましたが、最近では飼育にも人工飼料が使われたり、カイコの飼育自体も減ったのか、桑畑は少なくなって来ているそうです。残念ですね。


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ニセアカシア
(学名)Robinia pseudo-acacia L.
(別名)ハリエンジュ(針槐)
マメ科ハリエンジュ属
落葉高木(10~20m)
原産地:北アメリカ

日本には明治の始めに導入されました。持ち込まれた当初はアカシアと呼ばれていましたが、その後本当のアカシアの仲間がいろいろ導入されるようになり、区別をはっきりさせるため、種名を日本語に直してニセアカシアと呼ぶようになったそうです。「ニセ」という語を嫌い、托葉の変化したトゲが目立つという特徴をとって、ハリエンジュという名もついていますが、ニセアカシアのほうが通りがいいようです。
ほんとう(学問上)のアカシアは、オーストラリア原産の、フサアカシアやギンヨウアカシアなど、「アカシア属」の植物ですが、日本ではそれらを「ミモザ」と呼んでいるということです。

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クスノキ(楠)
(学名)Cinnamomum camphora (L.) Sieb.
クスノキ科ニッケイ属
常緑高木

常緑樹ではありますが、葉の寿命は1年で春に新葉が出る頃に前年の葉は落ちるそうです。平和公園やあちこちにあるクスノキは、小学生が書いてくれている名札を読んで「広島市の木」と知りましたが、新緑の季節に柔らかな美しい緑が街中にあふれ、心が洗われるような気持ちになりました。黒い幹と新緑のコントラストがとても美しいです。

 平和大通り

4 Comments

さくら  

素晴らしい木々です! いい時期に見られてよかったですね。
私も見て歩きたいです。
写真もとても素敵!
ムッと青臭い臭いがしてきそうです。

お母様その後いかがですか?

2006/05/12 (Fri) 23:06 | REPLY |   

みー  

>さくらさん
ほんとうにいい時期に見ることができたと思います。
近くで見たいと思っていましたが、こんなにいろいろなものが見れるとは思いませんでした。

母はきのう抜糸していただきました。
お陰さまで日曜に退院する予定になりました。
いろいろとご心配いただきほんとうにありがとうございました。

2006/05/13 (Sat) 00:36 | EDIT | REPLY |   

Kako  

小学生達の名札かわいいですね。
わかりやすくて良いです。
新緑が綺麗な時期ですね。

2006/05/13 (Sat) 09:52 | EDIT | REPLY |   

みー  

>Kakoさん
名札、ほんとうにかわいいでしょ~♪
子ども達がワイワイ言いながら書いている様子が、目に浮かぶようです。
実際の木を見て四季折々の様子を観察したり、本を調べてどんな木かお勉強したり、とてもいい自然教育になるような気がします。
わたしも実が熟す頃とか紅葉、冬の景色とか近ければ是非見てみたいなぁと思いました。

2006/05/13 (Sat) 15:27 | EDIT | REPLY |   

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